【スーパーナチュラル】第6話　もう一人の自分／セントルイスのシェイプシフター

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シェイプシフターの初登場回です。
いつものように今回の舞台となっているセントルイスについて調べ、さらにシェイプシフターについても考察してみます。
悪魔ほどではありませんが、シェイプシフターもこれから何度か登場する怪物です。
原題は「SKIN」です。
若干のネタバレを含みますので、ネタバレに神経質な方はご注意ください。

サムの大学の友人を助けにセントルイスへ

ガソリンスタンドにインパラを停め、これからのことを話す2人。
ディーンは最初、トゥクムカリに行ってお昼を食べようなんて言っています。

トゥクムカリはこの辺り。
ニューメキシコ州です。

さらに夜中にはビスビーだ、なんて言っています。
ビスビーが何度試しても聞き取れなくて、字幕版で確認しました。
ずっと「ビフビー」とか「ビフリー」と聞こえていたので、私のヒアリング能力がどれほど低いかがよくわかります。

ビスビーはこの辺りで、アリゾナ州です。
メキシコとの国境にとても近い場所で、ターコイズが採れることで有名です。
ビズビーターコイズと呼ばれています。
正しくはビスビーっぽいんですが、ターコイズに関してはビズビーになっているようです。
トゥクムカリからビズビーまでは車で9時間くらいかかります。
出発点は分かりませんが、また随分と移動する予定を立てていたものですね。

サムがセントルイスに向かうと主張し、ディーンは遠いからと嫌そうにしていました。
トゥクムカリから向かうと考えた場合で、1400km近くを12時間半かけて移動することになります。
実際はもっと近いでしょうが、ディーンが難色を示したのも無理はないかなという距離です。
メキシコとの国境付近へ向かおうとしていたところから、アメリカの真ん中近くまで戻っていますからね。
ただ、彼らは何故ビズビーに行こうとしていたんでしょうか。
どうにも、こういう細かいことが気になってしまいます。

肝心のミズーリ州セントルイスの場所はこの辺り。

本当に遠くまで出かけて行ったものです。

全米でも有数の犯罪都市、セントルイス

セントルイスはミシシッピ川とミズーリ川が合流する辺りに位置しています。
隣接しているイリノイ州のイーストセントルイスと並んで、全米でも有数の犯罪都市として知られています。
市の北部、東部にはスラムが広がっています。
全米で有名になるほどの犯罪としと聞くと、相当危険な地域のように思えますが、危険地域以外はそこまで治安が悪いわけではありません。

一方、都市の規模の割に物価が安いことでも知られていて、交通機関もきちんと整備されているため、生活しやすい街とも言われています。
フレンドリーな都市としてもよく知られ、この地域にある大学などの教育機関ではたくさんの留学生を受け入れており、日本人も多く住んでいる街です。
それと関係があるのかないのかは分かりませんが、今回の犠牲者の中にはアジア系の男性の妻もいました。

それにしても、ビッキーの家は広いですね。
彼女が住んでいるのは、セントルイスの中でも治安の良いところなのでしょうか。
警察が踏み込んできた時、かなり撃ちまくっていましたがあんな街中というか、住宅地であんなに気軽に撃ちまくるものなんでしょうか……。
ドラマなので、その辺りは脚色しているのかもしれません。
アメリカは日本と違って、比較的気軽に銃を入手できます。
そのせいで、意外と撃つのかもしれないとも思えます。
彼らが撃っていたのはただの拳銃ではありませんから、ドラマだからだと思いたいところです。

ディーンが言っていたバルカン星人って？

シェイプシフターが記憶を取り込んでいるらしい、というサムの話を聞いてディーンが「バルカン星人みたいに？」と言っています。
バルカン星人はスタートレックに出て来る異星人のことで、テレパシー能力があります。
スタートレックは飛び飛びでしか見れていない私ですが、それでも知っているくらい有名なスポックさんがこのバルカン星人です。

シェイプシフターについて考えてみる

シェイプシフターは、その姿を自在に変化させて他人に化けることができます。
化ける時には脱皮するわけですが、劇中でもかなりグロいシーンでした。
そして、今回のシフターは変身する時にかなり苦しそうに見えます。
そんなに苦しいなら、外見を変えまくって事件を起こさなくても……なんて思ってしまいますが、色々と思うところがあったんでしょう。
ディーンに化けたシフターがビッキーに語っていた内容を考えると、彼も色々苦労したのかもしれません。
だからと言って、あんなひどいことしていいということにはなりませんが。

それにしても、記憶を取り込むメカニズムはどうなっているんでしょうか。
シフターの場合、他人の姿に化けた瞬間に全ての記憶を取り込む、というのではありません。
だからこそ不思議なんですが、それもそういう能力だから、ということなんでしょうか。

シフターを殺すには、銀の弾丸を心臓に撃ち込む必要があります。

スーパーナチュラル　シーズン1　第6話より

シフターが相手だと判明してから、すぐにインパラのトランクを開けて銃に弾をこめているので、銀の銃弾は事前に作っていたようですね。
しかし、銀はどこで調達したのやら。
銀はこの後も、色々な怪物を倒す手段として使われます。
お約束ではありますが、やはり銀は怪物退治には有効なんですね。
怪物に銀が有効だとされるのは確か、料理に毒が盛られていないかを確認するために、銀の食器を使っていたことから来ていると聞きました。
毒に反応して身を守ってくれるので、転じて魔除けになったという話でした。
他にも説はあるかと思います。
劇中の1シーンからの画像ですが、これを見るとまだストックはあるようです。
結構な量なので、銀も結構使っているはずですよね。
ハンターをしていると、お金がかかるのに稼ぎはないに等しいですから、本当に大変だなと思います。

シフターのことに話を戻すと、彼らは変身できて銀を使わないと死なない、という以外はあまり人間と変わらないように見えます。
人間を襲って食べているわけでもなく、ただ拷問のようなことをして殺しているだけです。
これは、このシフターの性格もあるのかもしれませんよね。
きっと殺さなくても生きてはいけるはずですが、性格がそうだったんでしょう。
ディーンに化けて話している時の彼のセリフが、もし本心だったとしたらやっぱり少し可哀想な気もします。
変身する時の様子を見れば、人間からは気味悪がられるでしょうから。
変身していない時の姿は、あまり出てきませんが見た限りではグロテスクな感じです。
見た目のせいで、損をしている怪物なのかもしれません。

ただ、「他人の姿に化けられる」というのはその人の全てを奪うこともできる能力と言えます。
記憶まで取り込めるのなら、なおさらです。
入れ替わって全てを奪い、その人がそれまでいた世界からはじき出してしまう。
そう考えると、かなり恐ろしい能力であり、恐ろしい怪物だとも言えるのではないでしょうか。
友好的なシフターがいたとしても、信頼できるかどうか、見極めるのはとても難しいことだと思います。

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