月夜のひまつぶし

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【ゲーム・オブ・スローンズ】登場人物解説−グレイジョイ家−

投稿日:2018年6月19日 更新日: 閲覧数:1

【ゲーム・オブ・スローンズ】登場人物解説−グレイジョイ家−

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

ゲーム・オブ・スローンズのグレイジョイ家について、紹介していきます。
極力ネタバレを避けていますが、存在自体がネタバレのような人もいますので、気になる方はご注意ください。
ネタバレ込み説明はたたんでいますので、平気な方だけどうぞ。

グレイジョイ家について

紋章 黒地に黄金のクラーケン
標語 我ら種をまかず
領地 鉄(くろがね)諸島
本拠地 パイク
当主 ベイロン・グレイジョイ
信仰 溺神

グレイジョイ家自体は結構古い家柄です。
鉄諸島の王となったのは、ターガリエン家が七王国を治めるようになった頃。
物語の序盤では、ほとんど名前しか出てきません。
これは、グレイジョイ家の人がシオンくらいしか登場しないためです。
そのシオンもスターク家で育っているので、なかなか登場する機会がないというわけです。

グレイジョイ家が治めているのは鉄諸島であり、海と深い関係がある一族です。
船を多く持ち、その標語の通り自分達で何かを生産することより奪い取る方が得意でもあります。
そんなグレイジョイ家は、物語が始まる9年前にグレイジョイの反乱を起こしましたが失敗し、長男と次男が死んでいます。
残った男子はシオンだけ、他に残った子供はシオンの姉のヤーラだけです。


シオンは人質としてスターク家に預けられていました。
もし王であるロバートの怒りを買うような真似をグレイジョイ家がすれば、処刑されてしまうという立場でした。
それでも自分の子供たちと同じように育てたネッドは、やっぱり良い人だなと思いますし、シオンもネッドに恩義を感じていたようです。
兄弟同然のスターク家の子供たちとも仲が良かったですが、そのせいか、せっかく9年ぶりくらいに故郷に帰り、父であるベイロンに会ってもめちゃくちゃ冷たくされてしまいます。
子供時代を家族と過ごせなかったことで、シオンも色々思うところはあったんでしょうが、ここで父親に冷たくされたことで彼の転落人生が始まるので、この親子関係はかなり罪作りだと思います。
結果的にシオンは子供を作れない体にされてしまいましたから、ヤーラに期待するしかありません。
もし、ヤーラに何かあれば、グレイジョイ家の将来はどうなってしまうことか。
ベイロンは弟のユーロンと仲が悪かったようですし、何となく家族仲が悪い一族、というイメージが強いです。
ヤーラとシオンはそうでもないようですが……。

ベイロン・グレイジョイ


グレイジョイ家の当主。
この人が反乱を起こしたことで、息子が2人亡くなって唯一残った男子であるシオンは人質としてスターク家へ。
仕方なく、娘のヤーラを跡継ぎとして育てますが、女性が王になることを認めない風潮が強い鉄諸島にあって、果たしてどうなることやら。
個人的に、冷たい印象が強い人です。


反乱を起こして息子2人亡くしてるのに、せっかく息子が久しぶりに里帰りして来ても冷たくしちゃうという、複雑な性格の人。
この人がシオンに冷たくしたせいで、シオンは父親に認められたい欲求が高まり、無茶なことをして最終的にボルトンにいたぶられることになったのでは……と思っています。
反乱を起こした時に散々痛い目に遭ったはずなのに、まだ反抗してさらに多くを失うという、学習能力がないというか頑固というか、難しい人です。
メンタル強いからなのか、周りに舐められたくない気持ちが強かっただけの隠れ小心者なのかは不明。
唐突に出てきた弟に殺されるという、存在意義が何かのきっかけ作りのような人だった気も……。

ユーロン・グレイジョイ


ベイロンの弟。
長い間、鉄諸島を出てあちこち旅していたようです。
唐突に帰ってきました。
出てくるのは結構あとになってからです。


何だか唐突に現れて、鉄諸島は俺が率いる、デナーリス・ターガリエンと結婚して鉄の玉座を自分のものにするぜ!みたいなこと言い出す人です。
別にデナーリスと約束があるわけでもないのに、何を言っているんだこの人は、と思わなくもないです。
ただ、船が欲しいデナーリスにとっては、味方につければ色々有利になる勢力なのがグレイジョイ家でしょう。
それでも、そのために結婚はしないんじゃないかと思いますが。
とりあえず、いきなり出てきてベイロン殺害したり、タイミング的に怪しすぎるのに誰も疑わなかったり、色々と突っ込みたい人です。
この人が出てきたせいで、シオンが譲ってヤーラが初の鉄諸島の女王に決まりかけていたのが台無しになりました。

ヤーラ・グレイジョイ


長女で第三子です。
本来なら、跡継ぎになるとかそんなことにはならないであろう立場の人。
他の子供が死んだり人質になったりでいなくなったので、仕方なく跡継ぎとして教育した、という感じではあります。
ただ、ヤーラはなかなかやり手なのか、人望はある様子。


シオンが戻ってきた時、姉であることを隠して接していましたが、その時のシオンは女にだらしない性格だったので口説かれます。
後でシオンがびっくりしてましたが、ちょっと可哀想ですね、シオン……。
久しぶりに会う弟が、どんな人間になっているのか見たかった、ということですが。

女性ですがガンガン戦いますし、シオンがボルトン家に捕まった時は率先して助けに行こうとします。
しかし、シオンが調教されきっていたので、ただ人員を死なせただけになってしまうという報われなさ……。
やっとシオンが戻ってきて、王位もヤーラにと言い出したので、さあこれからという時にユーロンに持って行かれるという運のなさ。
力はあるのに運がなくて上にいけない人のイメージです。

それにしても、ヤーラは女性が好きなのでしょうか。
女性を口説いているというか、多分娼婦でしょうけど楽しもうとしてましたよね。
周囲に合わせているのか、本当にそういう人なのかは謎です。
男色キャラはそこそこいますけど、女性の方はいなかったのでちょっと新鮮でした。

シオン・グレイジョイ


第四子、三男です。
でも、色々あったので男子の跡継ぎとしてはシオンしか残っていません。
スターク家で人質として育ち、色々とスタークに染まっています。
さらに、かなり女好きのようです。
ロブの親友であり兄弟のような立場。


シオンが裏切ったお陰で、ロブは色々と面倒なことに。
しかもウィンターフェル城を陥落させたので、ブランとリコンが逃亡生活を送る羽目になります。
父親に認められたい気持ち、鉄諸島の人々に認められたい気持ち、姉にも馬鹿にされて悔しいという思いから、本来の自分を完全に見失ってしまいました。
しかし、まったく信頼関係を築けていない家臣達に裏切られてボルトン家に捕まり、ひどい目に遭うことに。
人格破壊されてしまって、立ち直るまでにかなりかかりました。
サンサが虐待されていたのを見かねて、ようやく勇気が出たようでした。

結局、その頃にはスターク家も散々なことになっていたので、グレイジョイ家に戻ります。
ヤーラに王位を継いで欲しいと主張し、実際そうなりかけていましたが、ユーロンのお陰でなかったことに。
速い船を盗んで、ヤーラと彼女に従う者達と共にデナーリスの元へと向かいます。

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