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しばらく新しい和製ホラーで自分的にヒットがなかったんですが、残穢は怖かったです……。
というわけで、夏にぴったりのホラー作品としてご紹介します。
ネタバレありのあらすじ、感想はたたんでますので平気な方だけどうぞ。
この記事のもくじ
「残穢」の作品概要
あらすじ
主人公は女性のホラー小説家。
読者から投稿された噂話、実体験などを小説として発表、連載している。
あとがきで怖い話を募集しており、時には怪奇現象の相談も寄せられていた。
そんな彼女の元に寄せられた1つの怖い話。
内容としてはそこまで怖いものではないが、何故か気になる。
以前、似たような話を聞いた気がしたのだ。
過去の体験談の中から似た話がどれだったか突き止めてみると、どうやら2つの怪奇現象は部屋こそ違えど同じマンションで起きたことだった。
調べを進めていく彼女だったが……。
主人公の「私」が怪談を調べていくうち、どんどん恐ろしい事実が判明していきます。
マンションが建つ前からその土地で起きていた怪奇現象。
たぐっていくと、どうやら北九州の怪談につながっているようだと分かりますが、その怪談は話しても聞いても祟られるというもの。
炭鉱で起きた火事で亡くなった人達の怨念が関係するその怪談を調べるため、北九州へと向かいます。
そこには、怨念から逃れようと様々な呪物を集めていた痕跡が。
呪いを呪いで鎮めようとしたらしい、と推測する「私」たち。
何とか調査を終えた「私」でしたが、引っ越したばかりの新居で怪奇現象が起こるように。
誰もいないのにセンサーライトがついたり、いたずら電話がやまなかったり。
それでも調査を続けていると、マンションから引っ越した人が住んでいたアパートでも怪奇現象が起こり始め、まるで怪奇現象が伝染していくかのような状態に。
さらに、北九州での調査に同行した編集者が会社で残業していると……。
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作品の概要
監督 | 中村義洋 |
脚本 | 鈴木謙一 |
出演 | 竹内結子 橋本愛 滝藤賢一 佐々木蔵之介 坂口健太郎 |
公開 | 2016年1月30日 |
上映時間 | 107分 |
原作 | 小野不由美 |
原作の小野不由美は、他にも屍鬼のようなホラー小説、十二国記などのライトノベルを書いていて一定の人気、評価のある作家です。
主人公の設定を見ていると、モデルは小野不由美本人のようです。
感想
最近、邦画のホラーではアイドルが出演しては悲鳴を上げて逃げ惑う、というものが多いように思っていたのですが、この作品は小野不由美が原作ということで期待して観に行きました。
人による部分もあるでしょうが、私にとってはじわじわくる感じのホラーで、かなり怖かったです。
悲鳴もそんなになく、静かな恐怖といった雰囲気。
小説家の主人公が調査していくと少しずつ分かる事実。
それと怪奇現象との繋がりが分かってくると、ゾクッとしました。
観た後はしばらく暗がりと、最初に出て来る怪奇現象の特徴である「音」と似た音が怖くて困りました……。
何が怖いって、真っ黒の人が這いながら寄ってくるのと、「焼け、殺せ」って言ってたシーンです。
仏間の暗がりから人影が這いずりながら出て来るのとか、もう本当にまいりました。
怪談では割りとお約束とも言える、いわくつきの掛け軸なんかも出てきますし。
呪いを抑えようとして集めていた呪物コレクションもやばかったです。
あれだけの呪物があったら、怨念を何とかできても呪物の呪いでどうにかなるのではとか思ってしまいました。
何より、元となった事件は数年とか数十年どころの話ではないくらい古く、それだけに根深いものを感じさせます。
ただ、「話しても聞いても祟られる」なんてやばいお話、何で広めようとするんでしょうか。
聞いてしまったらもう次の誰かに話すのはやめて欲しいです。
でも、話す人がいないと現象だけ残ってしまって、原因も何も分からなくなってしまいますから、複雑ですね……。
そして、「箒で掃くような音」がしばらく怖くて、似たような音が聞こえると割りとビクビクしてしまいました。
ホラー大好きですが、かなりの怖がりなのです。
本当に個人的なことですが、大きな音で脅かすとか、悲鳴で怖いアピールの映画は、あんまり好みではありません…。
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