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割りと評価が分かれる作品ですが、個人的には好きなのでオススメの1本です。
ホラーをたくさん見てきていて、「お約束」を楽しめる人には向いているかなと思います。
ネタバレありのあらすじ、感想はたたんでますので平気な方だけどうぞ。
「キャビン」の作品概要
あらすじ
大学生であるデイナ、ホールデン、マーティ、ジュールズ、カートの5人は、カートのいとこが最近買ったという別荘で週末を過ごすことになっていた。
途中、ガソリンを補給するついでに道を訊ねたガソリンスタンドの男性から、その別荘についての不気味な話を聞く。
無事に山小屋へ到着し、思い思いに楽しむ5人。
しかし、その夜、地下室で謎の日記を見つけたことで、楽しいはずの週末は恐怖と悲鳴に彩られた陰惨なものへと変わってしまうのだった。
一方、そんな5人をモニターで監視する謎の組織があった。
彼らの目的とは?
5人は生還することができるのだろうか──。
組織の目的から言ってしまいますが、彼らの目的は「いにしえの神々」を鎮めること。
決まった手順、決まった人数を生贄に捧げなければ人類が滅ぶというのです。
そのために選ばれたのが、今回の5人だったというわけ。
ただ、処女だけは生き残ってもOKという設定。
そんな大事な儀式ですから、保険をかけて世界中の様々な国で同様のことが行われています。
日本は毎年成功している優秀なチームらしく、メインで登場するアメリカチームはライバル心を燃やしています。
デイナ達を襲う怪物は、地下室で見付けたものによって変化することになっており、組織内ではどの怪物を選ぶかで賭けが行われていました。
何だかんだで5人を死なせるのが仕事なのですから、ガス抜きなんでしょう。
怪物たちには、色々な作品のパロディが入っているので、詳しい人ほど楽しめるかもしれません。
デイナ達が知らずに選んだのは、ゾンビの殺人鬼一家。
組織では、デイナ達がきちんとストーリー通りに死んでくれるよう、モニターしながらガスを撒いたり気温や明るさの調節を行ったり、色々と細やかな仕事が要求されます。
色々あって、処女以外が全員死んだので、組織内ではお祝いパーティーが開かれます。
しかし、実はもう1人生存者がいて、彼がデイナを助けに来たので組織の人間は大慌て。
生き残った2人は偶然見付けたエレベーターで組織の施設内へと侵入し、自分達が誰かに操られていたことに気付きます。
全てを知った2人は一体どうするのでしょうか……。
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作品の概要
監督 | ドリュー・ゴダード |
脚本 | ドリュー・ゴダード ジョス・ウィードン |
出演 | クリステン・コノリー クリス・ヘムズワース アンナ・ハッチソン フラン・クランツ ジェシー・ウィリアムズ |
公開 | アメリカでは2012年3月9日 日本では2013年3月9日 |
上映時間 | 95分 |
制作 | アメリカ |
レーティング | R15+ |
「パーソン・オブ・インタレスト」のルート役、エイミー・アッカーや、「エイリアン」等で有名なシガニー・ウィーバーも出演しています。
感想
個人的には、かなり好きな部類です。
メタ的な話かと思っていたら、まさかの展開でした。
ホラーのお約束的な展開がいくつも盛り込まれていて、気付いたところではニヤニヤできます。
何回か見たほうが楽しめる作品かなと思っています。
クトゥルフ神話を知っていると、より深く理解できて楽しめるそうです。
自分はまだクトゥルフは読んだことがないので、読んだらまた見直したいと思います。
SCPも知っているとなお良いようですが、こちらも不勉強で知らないのです。
普通のホラー作品を求めている方には、ちょっと合わないかもしれません。
別の視点からの楽しみ方がいいと思うので、そういう気持ちで見ることをオススメします。
アメリカの大学生がグループで集まると、1人はクスリをキメている人がいるような気がしますが、今回その役割を担っているマーティは個人的に好きなキャラです。
ホラーのお約束フラグを何度かへし折ろうとしてますが、組織に阻まれて不憫になってきます。
ヘアカラーに薬品を混ぜて認知能力を下げるとか、フェロモンの霧を撒くとか、組織側のストーリーを正しく進めようとする努力にも涙ぐましいものが。
ホラーでは無駄にちょっとエッチなシーンがありますが、それについてもお客=いにしえの神々の要望だという説明まで。
ある意味メタな気もしますが、そういうのも好きなので楽しく見れました。
こういう作品はあまり見たことがないので、興味深いです。
終盤、色々な怪物達が出てきますがその中にはITのピエロや半魚人、人狼など色々なパロディが。
出て来る怪物全てがそうかは分かりませんが、いくつ分かるか細かく見てみるのも楽しそうです。
あまり深く考えず、ホラーのお約束展開とパロディ、お約束通りに進めるには?みたいなことを楽しみながら見るのがオススメかもしれません。
かつて「スクリーム」でもホラーのお約束とは?みたいな話があったように思いますが、さらに突っ込んだ感じを受けました。
1人で見るのも良いですが、ホラー好きな友達がいれば一緒に見るのも良さそうです。
日本チームの進めていたシナリオが密かにすごく気になっています。
一体どういう流れでそうなったの…とちょっと笑ってしまいましたが。
そして、アメリカの映画に限らず洋画でよく見られることですが、日本人のはずなのにそこはかとなく漂う中国感。
ただ、マシ・オカさんみたいに中国っぽく見えるけどバリバリ日本人な人もいますよね……。
他の国で同時進行されていたシナリオも、見たかった気がします。
上映時間が100分切っているので、もう少し長くしてその辺りを詳しく見たかったですね。
シガニー・ウィーバーが出ていますが、すごい贅沢な使い方をしているのでびっくりします。
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