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今回は、初めて神様が相手となります。
と言っても、キリスト教の神ではありません。
2人が訪れた場所と登場する神について、詳しく見ていきます。
ネタバレも含みますので、ご注意ください。
原題は「SCARECROW」で意味は「かかし」です。
日本語タイトルの「出会い」はサムとメグとの出会いのことでしょうか。
インディアナ州へ
今回はインディアナ州の小さな町が舞台です。
作中ではバーキッツビルという町でのことだとされていますが、バーキッツビルがインディアナ州のどこにあるのかは突き止められませんでした。
同じつづりでバーキットツビルという町ならメリーランド州にならあるのですが、インディアナ州からは遠いので関係なさそうです。
メリーランド州の方のバーキッツビルは、映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の舞台となった場所ですね。
偶然なのか、意識してそういう名前をつけたのか……。
とりあえず、インディアナ州はこの辺り。
色々あって、サムはディーンと別行動してカリフォルニアまで行こうとします。
しかし、インディアナ州からカリフォルニア州まではこんな感じ。
出発点がインディアナ州かどうかはちょっと分かりませんが、もしインディアナ州からだったとすると、これだけ移動しようとしていたわけです。
インディアナ州ではないにしても、バーキッツビルからそこまで遠くはないのではないかと思うんですが。
あんまり遠いと、ディーンと連絡が取れなくて心配になったところで、サムがどんなに急いでも間に合いませんし。
ヴァニールという神について
作中では「ヴァーナー」と呼ばれていますが、ディーンが教授に見せてもらった本では「Vanir」と書かれています。
ここでは、そこから調べてヴァニールについて書いています。
もしかしたら、スパナチュオリジナルの神ということかもしれませんが。
ヴァニールとは、ヴァン神族の複数形です。
北欧神話の神々のことであり、「光り輝く者」という意味があるそうです。
主なヴァン神族はフレイ、フレイヤの双子の兄妹やその父ニョルズなど。
ヴァン神族は豊穣と平和をつかさどっているとされ、今回のストーリーに出て来るヴァーナーと大きく違いはなさそうです。
北欧神話と言えば、オーデンなどが登場することでよく知られています。
この神々を信仰していたのはノルウェー人をおもとするスカンジナビアの人々です。
ヴァイキング達もこの神々を信じ、時には人間を生贄として捧げることもありました。
バーキッツビルは、スカンジナビアからの移民が多かったという話もありましたね。
スパナチュオリジナルの神だったとしても、そのモデルはやはりヴァン神族や北欧の神々なのかもしれません。
ちなみに、今回ディーンが協力してもらった大学教授を演じていた俳優さんは、X-FILESでシガレット・スモーキング・マンを演じていたことでも有名な、ウィリアム・ブルース・デイヴィスです。
モルダーさん達と敵対していた、やたらと煙草を吸っている年配の男性ですね。
今回のメイン、かかしについて気付いたこと
今回は原題の通り、かかしがメインとなっている話でもあります。
しかし、このかかし、よく見ると色々気になる点が。
ディーンが最初にかかしを見に行ったシーン、かかしが結構アップで映るところがあります。
その時、よく見ていると呼吸しているのか、肩などが微かに上下しています。
これ、その後のシーンとの整合性を考えてのことなのか、役者さんが木の土台?に乗ってかかしのフリをしているっぽいですよね……。
役者さん大変だったでしょう、この撮影。
結構不安定なところに立っていると思うんですが、そこで極力動かないようにするのって難しそうです。
そして、このかかしを観察したディーンが、失踪したカップルの男性が入れていたのと同じタトゥがあるのに気づきました。
ということは、このかかしはもしかして、生贄にした人間のパーツを取り込んでいるのでしょうか。
そう思って見てみると、結構怖いです。
元々、グロテスクなデザインのかかしではありますが、余計にそう見えてきます。
オズの魔法使いのかかしは善良でしたが、こちらのかかしは恐怖の対象と言えそうです。