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ゲーム・オブ・スローンズのターガリエン家について、紹介します。
バラシオン家、ロバートが反乱を起こすまでウェスタロスを統治していた家です。
ネタバレは極力避けますが、存在自体がネタバレのような人もいます。
気になる方はご注意ください。
ネタバレ込みの説明は折りたたんでいますので、平気な方だけご覧ください。
この記事のもくじ
ターガリエン家について
紋章 黒地に赤い炎を吐く3頭のドラゴン | |
標語 炎と血 | |
領地 以前はウェスタロス | |
本拠地 以前はキングズランディング、ドラゴンストーン | |
当主 デナーリス・ターガリエン | |
信仰 ? |
かつてはウェスタロスの東にあるエッソス大陸、ヴァリリアに住んでいたターガリエン家ですが、古代文明を崩壊させた災厄から逃れて西へ西へと移動してきたのです。
最終的には海を渡り、ウェスタロスへと渡ってきてドラゴンを率い、ウェスタロスに元々いた人々を屈服させました。
唯一、抵抗を続けたマーテル家も政略結婚によって従わせています。
ウェスタロスを征服してから100年以上経過した頃、王位を巡った争いによってたくさんいたドラゴンは多くが死にました。
その後、最後の1頭が死んで、世界からドラゴンがいなくなってから長い時が流れています。
ウェスタロスの貴族の中ではターガリエン家だけが、ヴァリリアの習慣に今でも従っていて、兄弟姉妹での結婚を繰り返していました。
しかし、そのせいかターガリエン家には残虐な性格、狂気をはらんだ者が多く生まれるようになっており、狂王と呼ばれたエイリス二世もその1人です。
またターガリエン家の人間は、プラチナブロンドの髪と淡い肌の色、紫の瞳が特徴で、他の人々より熱への耐性があるとされます。
物語が始まる時には、ロバートの反乱から15年経過しています。
ロバートによってターガリエン家の人間はほとんどが殺されました。
当時は幼かったヴィセーリスとデナーリスの兄妹だけが、東の大陸へ逃げ延びていました。
彼らも今では立派に育ち、玉座の奪還を悲願としています。
実は他にもターガリエン家の人間が生き残っていることが、かなり後になってから分かるわけですが、実際にはそれを知っているのはシーズン6終了時点でブランだけです。
言ってしまえばジョン・スノウがそうなんですが。
ヴィセーリス、デナーリスから見れば兄の子なので甥っ子になるんでしょうか。
ちょっとややこしいですよね。
ターガリエン家の外見的特徴をまったく持たないジョンですが、やはりスターク家の血が濃く出たのかもしれません。
ターガリエンの正統な王位継承者という意味では、ジョンが1番に来るはずです。
今のところは、デナーリスがすごくいい感じで女王としてナロー・シーの向こうを統治しているので、このままでもいいような気も。
ヴィセーリスは完全に小者なのにターガリエンの悪いところだけは持っている感じだったので、もし生きていたとしても絶対にないですね。
ヴィセーリス・ターガリエン
狂王エイリスの次男。
本来は王位継承権で言えば少し後ろの方でしたが、ロバートに軒並み殺されているので第一候補となっています。
自由都市をさまよい、逃げ続けていました。
妹をドスラクの族長カール・ドロゴと結婚させ、勇猛なドスラク人達を味方につけようと考えています。
完全に小者というか、執念深く野心家な割に器が小さくて王の資質を持っているようには見えません。
妹やジョラー・モーモントにさえ軽蔑されているようなところがありますが、本人は気付いていません。
さらには、ドスラクの風習を軽んじ、カール・ドロゴにも敬意を払わず、彼の子を宿したデナーリスに剣を向けました。
それだけでもドロゴの怒りを買うには十分すぎるのですが、その場所は流血をけして許さないドスラクの聖なる都だったため、それまでのこともあってドロゴの怒りは爆発。
溶かした金を約束の冠だと言って頭にかけられ、絶命します。
王の妻、そしてその世継ぎとなるであろう子に剣を向けたのですから、当然の報いですね。
ダメなお兄ちゃん、という感じでした……。
デナーリス・ターガリエン
狂王エイリスの娘、ヴィセーリスの妹。
デナーリスを産んだ時に母親が亡くなっています。
そして、その時に嵐が吹き荒れていたことから「嵐の申し子」とも呼ばれるように。
その直後にロバートによってドラゴンストーンが陥落しており、以来兄のヴィセーリスと共にずっと逃げ続けてきました。
ヴィセーリスの癇癪に怯えることもあり、内気で大人しい印象の少女です。
ドスラクの族長、カール・ドロゴとの結婚が決まっています。
最初こそドロゴのことを怖がっていた感じでしたが、どうもドロゴは妻には優しいようだと気付いてからは彼を愛するようになっていきました。
そのためにどうすれば男性を悦ばせることができるのか、侍女としてつけられた女性から教わり、ドスラク語も覚えてドロゴ達とドスラク語で話せるように。
徐々に自信もつき、精神的な強さも持ち合わせ始めたデナーリスにとって、段々ヴィセーリスは疎ましく感じられていたのではないでしょうか。
ただ偉そうにして自分では何もできず、ドロゴに対しても横柄で敬意も払わないのですから。
やがてドロゴの子を宿し、ドスラクの儀式では馬の心臓を生で食べるという凄まじい試練もクリアする程の強さを見せました。
ヴィセーリスの死後、ドロゴが戦いで傷ついて死にかけた時の取り乱しよう、その後のことなどを見ていると本当にこちらも悲しくなってくるほどでした。
デナーリスとドロゴのカップルには幸せになってほしかったです。
しかし、その後の流れがなければデナーリスはドラゴンを得ることはなかったでしょう。
ドスラク初の女性の族長、カリーシとなって少しずつ女王として成長していく姿は、多くの人を惹きつけていたようです。
アメリカでは、「カリーシ」という名前を赤ちゃんにつけた人がいたそうですよ。
今ではすっかり女王としての貫禄も身につけていて、かつてのデナーリスとは雰囲気もまるで違っています。
今後、彼女はどうなっていくのか目が離せません。
その他のターガリエン家関係者
カール・ドロゴ
勇猛なドスラクをまとめる族長。
ドスラク人は略奪者であり、馬に乗って戦う民族です。
戦いで負けると髪を切られ、それ以外では髪を切ることがないという風習を持つドスラクにあって、髪が非常に長く負け知らずであることを示しています。
戦士たち相手には厳しく、恐ろしい族長として接しています。
デナーリスのことを気に入った様子。
デナーリスに対しては優しく、心から愛していたようです。
妊娠したデナーリスがウェスロスを攻めることを危惧したロバートが、デナーリスの暗殺を企てたことを知り、ウェスタロスを侵略するといきり立っていました。
それまでは、ナロー・シーを渡ることを恐れる者が多かったので、デナーリス暗殺は完全にロバートの悪手でしたね。
ヴィセーリスを殺した後も、デナーリスのために約束は守ろうとしていました。
その途中で傷を負い、傷が化膿して落馬したドロゴを見た一族の戦士たちはほとんどが去ってしまいます。
馬に乗れない族長など、彼らは認めないわけです。
何とかドロゴを回復させようと怪しげな魔術に頼ったデナーリスでしたが、ただ生きているだけの状態となってしまい、最終的にはデナーリスによって命を絶たれました。
ドロゴを火葬する時の炎で3頭のドラゴンが石と化した卵から孵り、デナーリスを「ドラゴンの母」として有名にします。
ジョラー・モーモント
元々は北部の一領主でした。
しかし、2番目に迎えた妻の贅沢三昧のせいで借金がかさみ、奴隷商人に密漁者を売り飛ばしたことで死刑を宣告されてしまいました。
処刑されることもナイツウォッチに入ることも嫌がって、逃亡。
やがて傭兵になると、戦士としては年を取っているにもかかわらず、ドスラク人の間でも優れた戦士として有名に。
ヴィセーリスとデナーリスに忠誠を誓っています。
罪を許してもらうため、ロバートのスパイとしてヴィセーリス達の動向をこっそり報告していました。
しかし、やがてデナーリスを愛するようになり、自分が報告したせいで派遣されてきた暗殺者からデナーリスを守ります。
最も信頼される部下となり、ドロゴが亡くなった後もデナーリスに仕え続けています。
実はロバートのスパイであったことがデナーリスに知られると、彼女は裏切られたと感じてジョラーを追放してしまいました。
それでもデナーリスに仕えたいと望み、たまたま見かけたティリオンを拉致して引き渡そうとしたり色々頑張るジョラー。
その途中、グレイスケイルにかかってしまい、デナーリスにやっと許してもらえたと思ったら、その病気を治して来いと命じられて旅立ちことに。
割りと女性に振り回されているイメージがあります。
いつグレイスケイルの人に触られたのか、よく分かりませんでした……。
ミッサンデイ
元々は別の人の奴隷でしたが、デナーリスが交渉により自分の侍女としました。
70もの言語を操れるという、語学の天才です。
通訳として、デナーリスを助けます。
ミッサンデイという名前が聞き取れず、ずっと「ミス・サンデー」だと思っていました……。
デナーリスのドスラク語について、ちょっとだけ違うことを指摘してデナーリスが負けず嫌いっぽく返していたシーンが印象的でした。
常にデナーリスと一緒にいて、通訳しています。
出会った当初、実はヴァリリア語が分かるデナーリスですが、わざとミッサンデイに通訳させて分からないフリをしていました。
ミッサンデイもびっくりしたでしょうね、話せないと思っていた人が急にヴァリリア語で話し始めたんですから。
今ではグレイ・ワームといい雰囲気になっています。
グレイ・ワーム
穢なき軍団の司令官。
元は奴隷で去勢されています。
グレイ・ワームとは、「灰色の蛆虫」という意味です。
自由に名前を名乗って良いと言われた時、彼はデナーリスと出会って解放された時の名前だから、とあえてこの名前を選びました。
今ではデナーリスの側近の1人であり、信頼されています。
ミッサンデイから共通語を学ぶなど、勉強熱心な面も。